看板が飛んだ
強めのタイトルになりますが、注意喚起と自己啓発を兼ねてあえてこうしてみました。
今、看板を検討されている方、すでに看板がついている会社や店舗の管理者の方、
ぜひご一読をされてみてください、建てた後の看板にも是非意識をもってください。
施工者はもちろん我々業者ですが、点検義務は管理者である所有者にあるからです。
まずは写真をご覧ください。
2018年関西を襲った台風19号の看板被害状況です。(ネット抜粋、一部修正あり)
弊社でも関西方面の応援で被害看板撤去作業に出動した経験から、今後の業務、
看板屋の在り方について教訓として綴ってみたいと思います。
(注:弊社扱いの物件ではありません)
あまりに無残で悲しくなりますし、看板業を営む身としての責任も強く感じてしまいます。
このほか、昨年の千葉を襲った台風でゴルフ施設の鉄塔が倒れたり屋根が飛んだりの衝撃映像は記憶に新しいことと思います。よく、台風が来ると「屋根屋と看板屋は儲かる」などと
揶揄されたりしますが、それは大きな間違いです。私に限ってではないと思いますが
ビクビクしながら会社に待機したり緊急出動の準備をして嵐が過ぎるのを待っています。
パッとみておそらく近所にあるであろう大きな企業様の看板も多くみられます。
これらは法令通りに設計士に依頼し、構造・風圧計算された上で、かつ自治体の
許可基準に沿って「屋外広告物許可申請」し、許可された物件だろうと思われます。
しかし基準通りに作られたものでもこの状況・・・
「想定外」で済ませてしまってはこの先の我々に未来はありません。
「目立って効果的なものを」とよく言われますが、これからの看板としての重きは
「安全性」を第一に置かなくてはならないと強く感じています。
そのこと(予算が膨らんだりする負の側面も)を顧客に一番に説明できる業者でなくては
看板屋としての看板を下ろすべきだと思います。
また、建ててから時間の経過した看板の点検・維持・管理も怠ってはならないと思います。
よく、「家は建てる前より建てた後」と言う宣伝文句を聞きますが、言い得て妙とはこのこと、看板もその通りに当てはまります。
「表示面は必ず劣化してきます」
「内部は必ず錆びてきます」
とあえて先に言っておきます。意識を持っていただけるように。
ただ悲しいかな現実は、建物や車ほど、看板は建てた後にはそれほど意識を持っていただけません、雨ざらしの吹きっさらしであるはずなのに。
どうか、店舗や会社の玄関前を掃除した時にでも、少し上を見上げてみてください。
「この看板、大丈夫かな」
そう思っていただけるだけでも被害は減らせるのではないかと思います。
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